成田、09年度経営計画を策定−旅客数は4.5%減の3118万人の見込み

  • 2009年4月27日
 成田国際空港(NAA)はこのほど、2009年度NAAグループ経営計画を策定した。世界的な経済危機が続く中、2009年度をNAAグループ中期経営計画に掲げる施策の最終段階と位置づけ、平行滑走路延伸や発着回数の増加などに向けた取り組みを実施する。羽田空港が国際化される2010年を見据え、国際基幹空港として持続的な経営を続けるため、さらなる安全性の徹底や利便性向上に向けた施設整備、リテール子会社の再編に向けた統廃合などを含めコスト削減および収益拡大を進めていく。

 2009年度の航空機発着回数は、前年度に新規就航した路線の通年化や09年度に新規就航を予定する路線などにより前年比1.5%増となる19万4000回を見込む。航空旅客数は、経済危機が継続するとの想定で、4.5%減の3118万人となる見通しだ。

 なお、2009年度設備投資計画によると、滑走路延伸や22万回対応スポット整備などの基本施設への投資額は330億円、安全性の徹底には170億円、航空旅客などへのサービス向上には530億円を投資するという。