オクトパストラベル、直販の増加めざす−認知向上取り組み

下嶋氏は、オンラインの旅行予約が増加していることを紹介し、今後の市場拡大に備える考えを説明。現在、海外旅行のオンライン販売の割合は全体の10%に満たない状態だが、オクトパストラベルの売上は、営業を開始した2002年の5000万円から毎年対前年20%程度増加し続けているといい、今後は国内旅行での割合の40%に近づいていくと予測。同社取締役のアーンスト・ヘマー氏も「アジア太平洋地域全体で非常に大きく伸びており、今後5年間でヨーロッパ、10年間でアメリカの市場規模を超える」と分析する。
具体的な展開では、新体制の構築にあわせてセールス担当者も3名から5名に増員し、マーケティング担当者も採用。直販の強化に向けては特に認知度向上を重視する。認知度向上では、ホテル予約を主軸にするサイトとして、予約のしやすさや国内にコールセンターを設置していること、航空券や送迎、オプションツアーも予約できることなど独自性を打ち出していく考え。また、提携先の増加では、未契約の航空会社や政府観光局などとの提携をめざす。なお、このほか現在は体制固めの時期であり、具体的な施策の実施は夏以降になるとの見通しだ。