観光活性化フォーラム
観光活性化フォーラム

パッケージツアー人数、2年ぶりの増加−実績・予約ともに回復基調

  • 2009年4月16日
 日本旅行業協会(JATA)が取りまとめた募集型企画旅行の実績と予約状況で、2月の全方面の実績が人員ベースで前年比8.8%増となり、2007年2月以来2年ぶりのプラス成長となった。3月も4.1%増で、4月からの予約状況も4月が23.5%増、5月が23.2%増、6月が17.6%増と好調に推移している。韓国や台湾などアジアが好調であるほか、ヨーロッパも前年を上回っており、燃油サーチャージの大幅な値下げと円高傾向による旅行需要の押し上げが数値にも表れたようだ。

 1月から3月の実績で好調な方面は、韓国やグアム・サイパンで、台湾と香港・マカオも2月からプラス成長に転じている。中国を除くアジアも好調だ。予約状況ではハワイやヨーロッパが伸びており、さらに地震などの問題で需要が大きく減少していた中国も4月が35.5%増、5月が49.1%増、6月が40.2%増と回復基調となった。調査対象会社からの報告では、ゴールデンウィークが昨年よりも休みが取りやすい日並びであるため、4月、5月ともに多くの方面で予約状況が上向いているという。

 なお、調査対象会社はジェイティービー(JTB)、近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行、阪急交通社、ジャルパック、ANAセールス、エイチ・アイ・エス(HIS)。ANAセールスはオセアニア方面とグアム・サイパン方面の商品設定がなく、JTBは香港・マカオ、タイの国・地域別で実績と予約状況のデータをとっていないため、それぞれ集計には含まれていない。