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中国・蘇州、訪問者20%増めざし消費者に需要喚起も−太湖周辺観光地を整備

  • 2009年4月14日
 中国蘇州呉中区は4月10日、都内で観光説明会を開催し、呉中区の観光ポイントやこれからのリゾート開発計画などについて説明した。現地から来日した蘇州市呉中区人民政府書記の金海龍氏、蘇州市呉中区委員会の周云祥氏の説明によると、昨年度の同市への観光客数はのべ1134万人を数え、うち日本からの観光客はのべ3万人。これは同地を訪れた外国人として最も多い数であるため、今年度への期待が高まっているという。周氏は、今年は日本人観光客数が20%程度増えることを期待しているといい、一般消費者に向け広告・宣伝活動を展開したい考えを説明。旅行会社には積極的に情報提供に努める方針だ。

 30億元を投じて開発が進められている太湖国家観光リゾートは整備が進んでおり、遊び、食べ、泊まることができる成熟したリゾート地として完成しつつあることをアピール。すでに人気のある湖畔の6大観光地区といわれる観光地も整備が進められ、より旅行しやすい環境を整えているという。特に、たとえば風光明媚で自然豊かな東山、西山、光福はエコツーリズム、穹窿山(きゅうりゅうざん)は「兵法」で有名な孫武ゆかりの地として、それぞれ明確なテーマを持たせた観光地であることを説明。会場に向けそれらをめぐる3〜5日間の旅行商品造成を提案した。

 なお、観光客にとって魅力的なみやげ物の開発にも努めているといい、伝統的な技術の高い工芸品やお茶などの例を挙げた。