Marriott Bonvoy

スカンジナビア政観、トロムソの魅力を提案−日本人訪問者数増加見込む

  • 2009年4月1日
 スカンジナビア政府観光局(STB)は先ごろ、スカンジナビア航空(SK)が3月28日に、ノルウェー北部のトロムソに目的地変更便として直行便を初運航したことにあわせ、トロムソでのオーロラ観測や現地情報を紹介するプレスイベントを開催した。また、現地からはトロムソ市観光協会などの関係者が来日し、トロムソの魅力について語った。STB局長の宮本拓氏は、「夏はベルゲン、冬はトロムソへの直行便を継続していきたい」と話し、日本市場における認知向上をはかるとともに訪問者数増加をめざす考えだ。

 オーロラ観測が有名なトロムソでは、沿岸急行船フッティルーテンを利用して船上からオーロラを楽しむことも可能だ。このほか、犬ぞりやトナカイのそり、シーカヤック、スノーモービルといったアクティビティも充実しているため、オーロラ観測と組み合わせた商品造成ができるという。宮本氏によると、「夏の白夜の時期はドイツ人をはじめとするヨーロッパ層の需要が高くキャパシティの問題から受入が難しい」という。また、冬場であれば受け入れやすく、「平均気温もマイナス4.4度と北海道の同時期とほぼかわらない」ことから日本人でも滞在しやすい環境であることをアピールした。

 トロムソ市観光協会代表のスヴェイン・エリック・セーテルモー氏は直行便就航について、「まだスタートしたばかり。継続していくことで訪問者数が増えることを期待している」と述べた。今後はイノベーション・ノルウェーや空港財団と協力を強化し、冬のデスティネーションとして観光客を呼び込んでいく。2008年のトロムソへの日本人訪問者数は約250名で、宿泊日数は約3500日。今後は、直行便のほかコペンハーゲン経由での訪問者数増加をねらい、3年以内で約8000から9000日の宿泊日数を達成する目標を打ち立てている。日本マーケット向けには現在1種類のブローシャーを用意しており、ウェブサイトには日本語版を展開する予定だ。

 また、トロムソ直行便を始めチャーター便をふまえた今後の展望について宮本氏は、「今年の状況を踏まえ、来冬に関しては増便につなげたい」という。夏のベルゲンへの直行便に関しては、日本航空(JL)で7月に2便、大分発札幌経由、福岡発仙台経由で運航する。SKで7月、8月に4便を運航する。