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アイスランド、日本人訪問者数1万人めざす−観光プロモーション強化で

  • 2009年3月26日
 在日アイスランド商工会議所は先ごろ定例会を開催、同商工会議所およびアイスランド大使館は今後、水産、観光、エネルギーの3分野に注力すると決定した。特に、観光産業においては、大使館開設前の2001年に2800人であった日本人訪問者数が2008年には7000人を達成しており、観光プロモーションの強化によりさらなる訪問者数の増加に期待を示した。

 アイスランドは2008年10月、世界的な金融危機の影響により、主要な3つの銀行が危機的状況となり通貨のクローナが弱体化、日本円に対しては約30%も下落し円高となっていた。また、例年9月末から2月にかけてはオーロラが観測できることもあり、シニア層が増加。こういった要因から2009年1月の日本人訪問者数は前年比26%増と好調で、ステファン・ラウルス・ステファンソン駐日大使は、「近い将来に日本人訪問者数1万人をめざしたい」とさらなる訪問者数増大に向けて期待を示した。

 アイスランドを訪れる外国人訪問者数は年間約40万人で、アジアの中では日本の占める割合が特に大きいという。ステファンソン氏は、「経済危機を乗り越えて安定するまで、日本に独立した観光局設置は難しい」としながらも、「大使館内に担当官を置いて旅行博参加やセミナーなど積極的に展開したい」と意気込みを語った。