観光活性化フォーラム
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普門エンタープライズ、営業停止−被害は約5000名、3億円規模か

  • 2009年3月24日
 札幌市中央区に本社を置く普門エンタープライズが営業を停止した。同社は第1種旅行会社(観光庁長官登録第1635番)で、日本旅行業協会(JATA)の正会員。代表取締役社長の小滝暁一氏は、JATAの非常勤運営役員を務めていた。JATAによると、旅行を申込み済みの消費者は約8000名で、そのうち旅行代金を支払い済みなのは7割程度の5000名から6000名という。旅行者への債権の総額は約3億円だ。弁済限度額は7000万円で、債権者である申込み済みの消費者に支払われる金額は旅行代金の2割強となる見込み。

 普門エンタープライズは、ピーク時の売上が約52億円であったが、2008年2月には約34億円に落ち込んだという。これに景気後退などの影響も加わり資金繰りに詰まったようだ。

 JATAでは、3月23日からウェブサイトで債権者への案内を開始。同社の消費者向け文書でJATAの連絡先を掲載したこともあり、23日は朝から電話が鳴り止まない状態であった。