KNTT伊藤社長、09年は年商1500億円めざす−店舗強化に「手ごたえ」

  • 2009年3月17日
 KNTツーリスト(KNTT)取締役社長の伊藤淑雄氏は3月16日、営業開始から2年目となる2009年に年商1500億円をめざす方針を語った。1年目は「各店舗の力を知ることができた」といい、その結果、収益性の伴わない店舗を23ヶ所閉鎖した一方、14ヶ所に新規で出店した。2009年も新設、移転、改装、閉鎖を含めて再編を実施する方針だ。売上の目標について伊藤氏は、「初年度の2008年は1600億円をめざしたが実力が足りず、1400億円になった」と説明。09年は、「コンスタントに利益を出すには1500億円は必要」であることから、店舗の強化を進めて達成をめざす方針だ。

 現在の店舗数は、神田外語学院と提携して4月1日に開設する「KNTツーリスト神田西口外語学院前営業所」を含めると、4月1日の時点で259店舗。年末には265店舗の体制を想定する。伊藤氏は就任当初から、対面販売での生き残りをかけて「お客様に選ばれる会社」をコンセプトとして掲げ、社員と消費者との間で信頼感を醸成することをめざしてきた。1年を経過した現在は、店舗再編の効果もあって「KNTTは着実に強くなっている」との分析で、社員にも目標意識が浸透し、「手ごたえを感じている」と語った。