アメリカ西部でフライ&ドライブ(1)サンフランシスコ〜ナパバレー
アメリカ西部でフライ&ドライブ(1)サンフランシスコ〜ナパバレー
〜ドライブのタイプ:都市近郊のドライブ〜
FITの「フライ&ドライブ」は、ますます注目されるテーマ。海外でドライブを経験した人が、自らの体験をブログなどで発表する機会が増えたことも、その理由のひとつだろう。思ったより運転が簡単なこと、行動範囲が広がること、自由にスケジュールが組めることなど、一度海外ドライブを経験すると、多くの人が「次の旅行もドライブで」と思うようになる。ただ、最初の一歩を踏み出すきっかけがつかめないのが現状ではないだろうか。今週は海外ドライブの楽しさを知るきっかけになるような、アメリカ西部の人気のドライブルートを紹介する。
北カリフォルニアの町サンフランシスコは、坂道を走るケーブルカー、霧にかすむゴールデンゲートブリッジなど、絵になる風景がいたるところにあり、フィッシャーマンズワーフなどの観光スポットも多い。アメリカにしては規模が小さいため、観光しやすい町としても知られている。ただ、サンフランシスコ市内はドライブ向きではない。急な坂道、至るところにある一方通行など、地理に不案内な人が運転するのは大変だ。ここでは空港から町を通り抜けて、そのまま郊外へ向かうルートを紹介したい。めざすのはカリフォルニアワインの故郷ナパバレー。
サンフランシスコ国際空港に到着したら、ターミナルから無料のエアトレインに乗ってレンタカーオフィスが集まったビルへ移動。ドライブはここからはじまる。空港を出てすぐに交通量の多いフリーウェイ(US101号)に乗らなくてはいけないので、最初はややハードルが高いが、あとはそれほど難しいところはない。
空港からUS101号線を北に向かい、サンフランシスコのダウンタウンを左手に見ながら、I-80号線へ。フリーウェイはそのままベイブリッジを渡る。I-80号をそのままキープして、東へ。橋を越えて15分も走ると住宅街を抜け、周りはなだらかな丘が続くカリフォルニアらしい風景が広がってくる。
ヴァレホ橋を越えてすぐにCA-29号線に乗ってもいいし、もうしばらくI-80号線を走り、マリンワールドの出口を出て、CA-37号線経由でCA-29号線に乗ってもいい。この29号線がナパバレーを縦断する道路なので、ここまでくれば、後は道なりに進むだけ。渋滞さえなければ、ヴァレホ橋まで空港を出て45分、マリンワールドの出口まで約50分。
ナパの町の中心部へは、CA-29号線に乗ってから30分ほど。しゃれたレストランやショップが並び、近くには大きなアウトレットもある。ここはナパバレーの南端に位置する。ブドウ畑の中にワイナリーが点在するエリアは、ここから北に広がる。道は分かりやすく、目的地の場所を事前に調べておけば、迷うことなくたどり着くことができるだろう。
さて、ナパ観光のハイライトはなんといってもワイナリー巡り。ブドウ畑が広がる美しい土地に点在するワイナリーは、古城のような屋敷あり、現代建築の建物あり、訪れるだけで楽しめる。当然試飲もしたくなるが、日本同様、アメリカでも飲酒運転は禁止。ここでは飲まない運転手を決めるか、たくさん飲みたい人はホテルを決めておいてそこからタクシーで目的の場所を訪れるようにしたい。
サンフランシスコ国際空港からナパバレーまでは、所要1時間半ほど。海外ドライブ初心者にはちょうどいい距離だ。大都会から郊外の住宅街、近郊の農作地や牧場、自然の風景へと移り変わる景色も興味深い。カーナビ付きのレンタカーも増えているが、サンフランシスコ国際空港からナパバレーに行くには、おおまかに、「US101を北」、「I-80を東」、「CA-29を北」と覚えておけばいい。
なお、アメリカ各都市の構造はそれぞれほとんど同じで、ダウンタウンと呼ばれる中心街があり、それを取り巻く市街地、郊外に広がる住宅地と広がっている。ドライブでは都市から郊外に車を走らせることのほうが多いが、中心地に走るフリーウェイ(高速道路)に乗ってしまえば、町を抜け出すのは簡単。どのフリーウェイでどの方角に向かえばいいかを間違わなければ、まず道に迷うことはないだろう。
〜ドライブのタイプ:都市近郊のドライブ〜
FITの「フライ&ドライブ」は、ますます注目されるテーマ。海外でドライブを経験した人が、自らの体験をブログなどで発表する機会が増えたことも、その理由のひとつだろう。思ったより運転が簡単なこと、行動範囲が広がること、自由にスケジュールが組めることなど、一度海外ドライブを経験すると、多くの人が「次の旅行もドライブで」と思うようになる。ただ、最初の一歩を踏み出すきっかけがつかめないのが現状ではないだろうか。今週は海外ドライブの楽しさを知るきっかけになるような、アメリカ西部の人気のドライブルートを紹介する。
北カリフォルニアの町サンフランシスコは、坂道を走るケーブルカー、霧にかすむゴールデンゲートブリッジなど、絵になる風景がいたるところにあり、フィッシャーマンズワーフなどの観光スポットも多い。アメリカにしては規模が小さいため、観光しやすい町としても知られている。ただ、サンフランシスコ市内はドライブ向きではない。急な坂道、至るところにある一方通行など、地理に不案内な人が運転するのは大変だ。ここでは空港から町を通り抜けて、そのまま郊外へ向かうルートを紹介したい。めざすのはカリフォルニアワインの故郷ナパバレー。
サンフランシスコ国際空港に到着したら、ターミナルから無料のエアトレインに乗ってレンタカーオフィスが集まったビルへ移動。ドライブはここからはじまる。空港を出てすぐに交通量の多いフリーウェイ(US101号)に乗らなくてはいけないので、最初はややハードルが高いが、あとはそれほど難しいところはない。
空港からUS101号線を北に向かい、サンフランシスコのダウンタウンを左手に見ながら、I-80号線へ。フリーウェイはそのままベイブリッジを渡る。I-80号をそのままキープして、東へ。橋を越えて15分も走ると住宅街を抜け、周りはなだらかな丘が続くカリフォルニアらしい風景が広がってくる。
ヴァレホ橋を越えてすぐにCA-29号線に乗ってもいいし、もうしばらくI-80号線を走り、マリンワールドの出口を出て、CA-37号線経由でCA-29号線に乗ってもいい。この29号線がナパバレーを縦断する道路なので、ここまでくれば、後は道なりに進むだけ。渋滞さえなければ、ヴァレホ橋まで空港を出て45分、マリンワールドの出口まで約50分。
ナパの町の中心部へは、CA-29号線に乗ってから30分ほど。しゃれたレストランやショップが並び、近くには大きなアウトレットもある。ここはナパバレーの南端に位置する。ブドウ畑の中にワイナリーが点在するエリアは、ここから北に広がる。道は分かりやすく、目的地の場所を事前に調べておけば、迷うことなくたどり着くことができるだろう。
さて、ナパ観光のハイライトはなんといってもワイナリー巡り。ブドウ畑が広がる美しい土地に点在するワイナリーは、古城のような屋敷あり、現代建築の建物あり、訪れるだけで楽しめる。当然試飲もしたくなるが、日本同様、アメリカでも飲酒運転は禁止。ここでは飲まない運転手を決めるか、たくさん飲みたい人はホテルを決めておいてそこからタクシーで目的の場所を訪れるようにしたい。
サンフランシスコ国際空港からナパバレーまでは、所要1時間半ほど。海外ドライブ初心者にはちょうどいい距離だ。大都会から郊外の住宅街、近郊の農作地や牧場、自然の風景へと移り変わる景色も興味深い。カーナビ付きのレンタカーも増えているが、サンフランシスコ国際空港からナパバレーに行くには、おおまかに、「US101を北」、「I-80を東」、「CA-29を北」と覚えておけばいい。
なお、アメリカ各都市の構造はそれぞれほとんど同じで、ダウンタウンと呼ばれる中心街があり、それを取り巻く市街地、郊外に広がる住宅地と広がっている。ドライブでは都市から郊外に車を走らせることのほうが多いが、中心地に走るフリーウェイ(高速道路)に乗ってしまえば、町を抜け出すのは簡単。どのフリーウェイでどの方角に向かえばいいかを間違わなければ、まず道に迷うことはないだろう。
参考情報:アメリカの道路について
アメリカの道路はおおまかに3つに分けられる。インターステイツ、国道、州道だ。最
上位の道路はインターステイツは「I-●●号線」と表記され、複数の州をまたがる幹線
道路。原則として下一桁が奇数は南北、遇数が東西を走る道。番号が一桁、二桁台の道
路が重要ルートとされ、最重要ルートは下一桁が0か5になっている。ちなみにサンフラ
ンシスコを走るI-80号線は大陸を横断して、サンフランシスコとニューヨーク近郊の町
を結んでいる。
「USハイウェイ」と呼ばれる国道は、インターステイツ道路網が整備される前から
あった古い幹線道路。サンフランシスコを走るUS101号線もそのひとつで、この道はワ
シントン州の州都オリンピアから海岸線に沿ってロサンゼルスまで続く。その下にあ
る道路が、各州が管理する州道。州の略称、例えばカリフォルニアならCA、アリゾナ
ならAZ、ユタならUTと番号の組み合わせで道路名を表す。今回紹介したルートでいえ
ばCA-29号線が州道にあたる。地図にはすべて異なる記号が使われている。アメリカ
でルートを把握する際、覚えておくと便利だ。