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オーストリア政観、09年はハイドン・イヤー、ゆかりの地を含めた旅行を提案

  • 2009年2月27日
 オーストリア政府観光局は今年がオーストリアの音楽の父といわれるヨーゼフ・ハイドンの没後200年であることを記念し「ハイドン・イヤー」に設定、ハイドンにゆかりのある地域やその観光素材を紹介するプレゼンテーション「エスターハージィー侯爵家と2009年ハイドン・イヤー」を実施した。エスターハージィー家はハイドンが40年仕え、パトロンとしてハイドンを支えた名家で、当日はエスターハージィー家からカール・ウェッセリー氏とエリザベート・カンバー氏ら代表団も来日した。

 エスターハージィー家のあるアイゼンシュタットを含むブルゲンランド州は、日本では観光地としての認知が低いが、17世紀に同家が所有していたフォルヒテンシュタイン城や銀製家具のコレクション、高い音響効果で有名なハイドン・ザール(ハイドン広間)を備えたエスターハージィー宮殿など、歴史的価値の高い観光素材がある。また、250年の歴史のあるエスターハージィーワイナリーもあり、観光だけでなく、ワインテイスティングを含めた体験旅行も可能だという。

 オーストリア政府観光局ではブルゲンランド州がウィーンから車で1時間ほどの距離に位置することから、ウィーンとの組み合あわせや日帰りを含むショートトリップも提案。同観光局局長のミヒャエル・シュトラッサー氏は「ウィーンやザルツブルクへ行ったことのある人にも新しい観光スポットとして紹介し、リピーターになってもらえれば」と、現在、人気のある旅程に追加して、さらに深みのある商品造成を促す。

 また今年は、ハイドン関係のイベントも開催が予定されている。例えば、4月1から11月までハイドン・エクスプロシーフと題した展覧会や、ハイドン・ザールでのエスターハージィー弦楽四重奏フェスティバルを開催する。


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