日本旅行業協会（JATA）のVWC2000万人推進室は、3月中旬から4月中旬にかけてヨーロッパ旅行の需要喚起を目的に「VWC2009ヨーロッパPRキャンペーン」を展開する。これは、ビジット・ワールド・キャンペーン（VWC）で取り組む市場開発の一環で、昨年実施した若者の海外旅行需要の喚起に続く第2弾。VWC推進室室長の澤邊宏氏は、ヨーロッパ旅行の需要について「過去数年、目に見えない形で徐々に落ちてきている」とし、4月からの燃油サーチャージの大幅な値下げや円高傾向にあわせて情報を提供し、需要喚起をはかる考えを説明した。

　キャンペーンでは、朝日新聞と20代から30代の女性向けフリーペーパー「ジェイヌード」で広告を展開。一般的な観光情報だけでなく、文化や歴史、ライフスタイルの始点からヨーロッパの魅力と価値を紹介する。朝日新聞では、期間中に全10段の広告を10回掲載する計画で、それぞれ個別の国を取り上げる。「わたし流ヨーロッパ」をテーマに、現地在住の人やその地域に造詣の深い人、その国出身の人などを「旅先案内人」として、園地域のライフスタイルや最新観光スポット、一般には知られていないおすすめ情報などを掲載する。なお、詳細な予算額は明らかにしていないが、朝日新聞の場合、定価では約2億円の規模という。