独の見本市「ドリンクテック」、日本からの参加に期待−10%増の来場めざす

  • 2009年2月25日
 ドイツの新ミュンヘン国際見本市会場で9月14から19日の6日間、飲料・液状食品技術見本市「drinktec」(ドリンクテック)が開催される。これに先立ち、ミュンヘン見本市会社の常務取締役ノルベルト・H.・バークマン氏とドイツ機械工業連盟(VDMA)食品加工・包装機械工業会の専務理事リヒャルト・クレメンス氏が来日。メディアや関係者を集めてプレゼンテーションを実施した。

 ドリンクテックは1951年にスタートし、4年ごとに開催。製造から充填、包装、輸送に至る全プロセスの最新技術が披露され、活発な商談もおこなわれる。前回の2005年には60ヶ国から1469社が出展し、ドイツ国外からの出展が763社を占めた。また、来場者は世界161ヶ国から6万6637人、うち半数以上は国外からの来場者だった。来場者の構成は業界全分野にわたるが、およそ3分の1がビール業界、ソフトドリンク分野がそれに続く。ここ数年は牛乳・乳製品の伸びも著しく、前回は全体の7%を占めた。

 2009年は最終的に世界60ヶ国からおよそ1500 社の出展、および世界170ヶ国から7万人の来場を見込む。「前回は日本から867 人が来場した。今回は前回比10%増の来場数を期待している」とバークマン氏。日本からの出展は、2009年1月末現在、アサヒビール、前川製作所、ビバリッジジャパンの3社を予定しているが、今後増える可能性もあるという。
 
 平均来場日数が2.5日と他の見本市に比べて長いのも特徴で、一度の手配に対する高い収益が期待できる。会期中は各種フォーラムやインターナショナル・フルーツ・ワールドなどイベントも多数開催されるほか、近郊のビール醸造所等では見学会も開催される。最終日には世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」がスタートするので、手配の際はこうしたイベントを視野に入れ、業務渡航に観光もプラスした提案も可能だ。ただし、ミュンヘンのベッド数が約6万であるのに対し、オクトーバーフェストの来場者は毎年600万人を数えるため、早めの手配が必要となる。オンラインでは前売り入場券を当日券の約半額で販売しており、ミュンヘン市内公共交通機関の無料乗車券(MVVチケット)も付く。

 なお、ドリンクテックの日本の窓口は、メッセ・ミュンヘン・インターナショナル日本代表部が務めている。


▽メッセ・ミュンヘン・インターナショナル日本代表部http://www.messe-muenchen.jp/