08年の一般旅券発行数は9.7%減の約380万冊、12月は増加

  • 2009年2月20日
 外務省によると、2008年に国内で発行された一般旅券の数は、前年比9.7%減の380万1384冊となった。2004年から2006年まで3年連続で増加し、2006年と2007年は400万冊を超えていたが、3年ぶりに400万冊を割り込んだ。外務省では、燃油サーチャージの値上がりによる海外渡航者数の減少が要因の一つと分析している。1月から減少傾向が続き、5月から8月、10月と11月は2ケタ減となったが、12月は3.6%増の26万9903冊となった。

 年代別の構成比では、20代が20.4%と最も多く、10代が17.6%、30代が17.5%と続いた。40代と60代のみ前年からシェアが増加しており、40代は0.4ポイント増(13.2%)、60代は0.6ポイント増(11.9%)となった。

 旅券の紛失や盗難の件数は、国内が13.6%減の3万5638件、国外が9.3%減の7032件、全体では12.8%減の4万2670件となった。

 なお、08年の発行数のうち、5年有効旅券発行数は12.2%減、10年旅券発行数は8.2%減となり、10年旅券の占める割合は、1ポイント増の約64.4%となった。また、2006年から発行を開始したIC旅券は2008年7月末で1000万冊を超え、2008年末までの発行数は1144万9634冊となった。