旅行業倒産件数、1月は2件で負債も小額−宿泊業は大型倒産が発生

  • 2009年2月10日
 東京商工リサーチ(TSR)によると、2009年1月の旅行業倒産件数は2件(前年:3件)となり、負債額は7000万円(同:6億5500万円)となった。地方の旅行業者で小口倒産であったため負債は小額となったが、TSRは「景気低迷により必ずしも業況が良いとはいえない」とし、年度末に向けて注意が必要と説明している。

 一方、宿泊業は件数が13件(同:9件)、負債が129億6600万円(121億2900万円)となり、ともに前年を上回った。負債額が25億9600万円など大型倒産が3件発生し、負債額を引き上げた。TSRによると、宿泊業では破産や特別精算など「清算型」の法的手続きが13件のうち9件を占めており、再建の見通しの立たない倒産処理が中心となることに対して「業界の厳しさを示す」と分析している。