ワンワールドが10周年、新たな価値創造へ−記念運賃などキャンペーンも

  • 2009年2月5日
 ワンワールドは2月1日、設立から10周年を迎えた。2月3日に加盟航空会社の社長らが集まった記念会合で、ワンワールド会長でアメリカン航空(AA)会長兼CEOのジェラルド・アーピィー氏は、「我々は常に量ではなく質、サイズではなくサービスを重視してきた」とし、今後もこの方針が変わることはないと強調。その上で、「今後10年間で、また新たな挑戦が待ち受けているが、ワンワールドが各社に価値をもたらし、お客様により良いサービスや利便性を提供できるよう、これまで以上に一所懸命取り組んでいく」と語った。

 キャセイパシフィック航空(CX) の発表によると、この10年間で加盟航空会社は、アライアンスにかかわる運賃や営業活動のみで50億米ドル(約4500億円)の収入を得られたという。インターラインでの収入は、160億米ドル(1兆4300億円)に達する。また、加盟各社の単体での旅客収入が10年間で100%増であったのに対し、アライアンスを通した営業活動による収入は330%増となった。

 なお、ワンワールドでは10周年を記念し、世界一周航空運賃「ワンワールド・エクスプローラー」をはじめ、ワンワールドの正規運賃を10週間の限定で10%割り引いて提供。AAでは、3月31日までの期間中に対象運賃を購入して旅行を完了した旅客に対して、ボーナスマイルを最大2万マイルプレゼントする。また、日本航空(JL)では特別塗装機の運航を開始している。