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グローバル・リファンド、セミナーでサービスを説明、周知徹底を重要課題に

  • 2009年1月26日
 グローバル・リファンド・ジャパンはセミナーを開催し、タックス・フリー・ショッピング(TFS)のしくみや、リファンドの手続きの方法、リファンドを受け取るための注意事項などを説明した。同社の調査によると、税関のスタンプもれや必要事項の記載ミスなど何らかの理由で、還付を申請しながら受け取れなかった日本人旅行者は、昨年1月から6月に発行されたリファンド申請書総数の約3割におよぶという。同社はTFSの認知徹底を重要課題と位置づけ、ウェブサイトやパンフレットなどを利用し、積極的に情報を提供していく。

 例えば、還付漏れを防ぐためには、購入者側の管理の必要性も説明。申請書を作る店舗側リファンド申請書の不備もあるため、購入者がその場で名前や住所、購入品名や金額の確認をすることが大切だという。また、国や州により、購入金額の設定があるケースや、レシートの原本が必要なことがあるため、リファンドを受け取るまではレシートを管理しておくことも必要だ。また、購入者側の申請漏れの例として、店内のカウンターでリファンドを手渡したり、予めリファンドを引いた金額で商品を購入するケースを紹介。この場合でも申請書を提出しなければ受け取ったリファンドはクレジットカードに課金されるため、必ず後日、手続きする必要があることを説明した。そのほか、海外は郵便事情が悪く、申請書が届かない場合があるため、同社では申請書を成田か関空の直営カウンターへ持参するか専用返信封筒を使い、日本国内で投函することをすすめている。

 なお、同社によると、円高の影響は大きく、日本人旅行者の海外ショッピング利用は、順調な伸びを示している。グローバル・リファンドを利用した売上高は、08年11月で前年同月比30%増。特に利用数が増えているのが韓国で、08年12月の利用件数は前年の14倍、売上額は7倍を記録した。ショッピング目的の渡航先として人気のフランスは、08年12月の利用件数は73%増、売上額は97%増。イタリアなども堅調に伸びているという。