アクセス、次期AXESSシステムは旅行会社目線で開発−移行期間は来年2月まで

  • 2009年1月26日
 アクセス国際ネットワークは1月23日、次期AXESSシステムの「AXESS CREA」の説明会を開催、代表取締役社長の杉元力氏は「AXESS CREA」が旅行会社の要望を反映し、利便性の高い機能を簡単に使ってもらえるように開発を進めていくことを強調した。「AXESS CREA」は現在の「AXESS II」および「AXESS Neo」の後継機。「CREA」は、旅行を「CREATION(創造)」する旅行会社のためのシステムであることから名付けたという。

 「AXESS CREA」は一般的なパソコンにソフトウェアをインストールして使うもので、専用線ではなくインターネット回線を使用。国際業務では、「AXESS Navi」で予約・発券業務をサポートする。これは、新しい15機能を含む55機能で、ビギナーから熟練者まで業務効率の向上を可能にするもの。新機能は、特にこれまで複雑で難しかった運賃・発券系の機能を強化。例えば、「区間照会エントリー(エントリーガイド機能)」では、運賃規則の照会を容易化。リイシューについても、「クイックREISSUE」機能で差額計算から発券まで4段階で終えられるようにした。このほか、座席指定をクリックでできる機能なども提供する。

このほか、業務支援システム「売り上げ君II」の後継機である「URI−Pro(ウリプロ)」も、Auditクーポン情報や国際線出発日などのデータを追加してより多彩なデータ分析をサポートするほか、レポート作成や実績の集計などの機能を追加し、旅行会社の利便性向上をはかっている。アクセス情報ウェブもリニューアルする。


▽月額利用料金も値下げ、コスト面でも旅行会社の負担を軽減

 月額利用料金は、例えばこれまで標準型発券機セットは1台目が4万円であったが、国内線発券機能付きの「AXESS CREA」は2万円となる。国際店舗では、「AXESS II」提供端末は1台目が3万3000円のところを「AXESS CREA」は1万円とする。

 移行期間は2009年5月から2010年2月末までを予定しており、そのうち国内認可店舗は8月から11月にかけて集中的に実施。移行の際は、移行予定日の約3ヶ月前にアクセス国際ネットワークから書類を送付し、現地調査の後、移行作業をおこなう。移行する前には、店舗の形態によって、ブロードバンドのインターネット回線や「AXESS CREA」をインストールするパソコン、業務支援用サーバ端末用のパソコン、プリンタを用意する必要がある。