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関空、08年の日本人旅客数は7.5%減−アジア系航空会社は増便意欲も

  • 2009年1月21日
 関西国際空港の2008年の国際線旅客数は、11月までの確定値と12月の速報値を合計すると、前年比5.7%減の1042万7911人となった。このうち日本人旅客数は9.3%減の667万9633人で、外国時旅客数も夏以降の落ち込みにより1.5%減の323万9618人となった。ただし、国際線の発着回数は2.7%増の6万1873回と増加している。国内線旅客数は前年並みの556万7812回であった。

 なお、12月の国際線旅客数は14%減の77万3520人、このうち日本人旅客数は10%減の52万8710人、外国人旅客が23%減の20万8130人、国内線が21%減の34万8959人となった。


▽平野副社長、「中長期的には伸びる」

 関空代表取締役副社長の平野忠邦氏は、こうした結果について厳しいとの見かたを示しつつ、「アジア系の航空会社は増便の動きもあり、まだ元気」と言及。2009年の見通しとしては、「(便数が)そこまで増えることはないと思うが、大幅にも減らないのではないか」と語る。景気後退に伴う取扱貨物量の減少が便数の減少に響いているものの、「関西圏は生活必需品を生産している傾向にある」とし、需要に応じて一時的に生産を止めていても「在庫がなくなればまた動き出す」と期待を示す。その上で、旅客需要も含めて「今年の1年間は厳しいが、中長期的には(市場が)拡大する」との予測を示した。