08年の旅行業倒産件数は59件で負債総額も114.5%増の83億9800万円と大幅増

  • 2009年1月16日
 東京商工リサーチ(TSR)によると、08年の旅行業倒産件数は前年比18%増の59件(前年:50件)で、負債総額は114.5%増の83億9800万円(前年:39億1500万円)と大幅に増加した。負債総額の大幅な増加は、10月にはゲートウェイ21が破産し負債額12億9000万円を記録、11月にはエキスプレス・トラベルの負債額が15億円にのぼったことが影響したようだ。また、別の大きな要因としては、秋以降の金融不況の影響を受けた販売不振も考えられる。TSRでは、今年は実体経済がさらに冷え込む可能性があることから、売上不振に陥る旅行会社も増加するのではないかと予測するものの、春以降の状況を見なければ倒産推移の見極めは難しいとの見解を示した。

 このほか、宿泊業の倒産件数は6.6%増の145件(前年:136件)、負債総額は37.4%減の1627億1100万円(前年:2595億7300万円)となった。

 なお、12月単月の旅行業倒産件数は200%増の6件(前年:2件)、負債総額が478%増の3億4100万円(前年:5900万円)と大幅に増加。宿泊業の倒産件数は8.3%増の13件(前年:12件)、負債総額は27.7%減の105億6200万円(前年:146億1100万円)となった。