観光活性化フォーラム
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JATA、中国で植樹事業を展開へ−需要喚起に期待、まずは7都市から

  • 2009年1月19日
 日本旅行業協会(JATA)は3月から、中国で「緑と花の植樹事業」を展開する。これは2008年に中国への日本人訪問者数が大幅に減少していることを受けたもので、全国旅行業協会(ANTA)や観光庁などと連携して新たな企画を展開し、中国旅行の販売促進につなげたい考え。まずは3月6日に震災からの復興を進めている四川省の成都、3月7日には上海で実施する予定。その後JATAとしては杭州や大連、青島、北京、昆明での植樹を予定しており、それ以降、これ以外の都市でも植樹の実現できるよう積極的に自治体や姉妹都市、企業、友好団体、旅行会社に働きかけていく方針だ。

 3月に決定している成都では、パンダの飼育センターでの植樹を検討しているほか、省内の学校で100万円分の図書の贈呈も予定。上海では上海万博の予定地での植樹と黄龍夕食会の開催を予定し、現在のところ100名程度の参加が見込まれている。上海では中国側も大学生などを動員して参加する方針という。JATAでは今後も、このほかの都市も含めて参加者募集の働きかけを実施していく。また、杭州では、全日空(NH)グループとアシアナ航空(OZ)がそれぞれ日本人と韓国人の参加者を募集しており、4月12日に西湖のほとりに植樹することが決定しているという。現在予定している都市は下記を参照のこと。

 なお、中国側では2009年を「緑色旅游・エコツーリズム」の年として位置付けており、植樹による交流に前向きという。


▽「緑と花の植樹事業」、植樹実施検討都市
成都、上海、杭州、北京、大連、青島、昆明、西安、ハルピン、天津、重慶、南京、長春、瀋陽、煙台、深セン、厦門、広州、海口、その他貴陽