ヘルムズ・ブリスコー、日本のMICE市場に進出、鶴エンターが代理店に

  • 2009年1月14日
 会議やコンベンションなど、MICEで使用されるホテルや各施設の情報を提供し、予約や契約などの仲介ビジネスを展開するミーティング・リソース会社のヘルムズ・ブリスコー・インターナショナルはこのほど、日本に初のオフィスを開設、日本での代理店として鶴インタープライズを指名した。

 同社はホテルや施設からのフィーを報酬としており、クライアントには同社に対する支払額なしにサービスを提供。具体的なサービス内容は、MICE関連施設の最新情報の提供や、ホテルの部屋、会議室、宴会場の手配、契約のサポート、プランニング過程での専門的なアドバイスなどで、さらにホテルのベスト・レートを得るための交渉や会議中のフード&ビバレッジの手配なども可能だ。現在、世界41ヶ国で展開し、950名以上の専門スタッフ「アソシエート」を有し、8000以上のクライアントにサービスを提供。昨年度の取扱高は10億米ドル(約894億円)以上で、マンダリン、ヒルトン、スターウッド、リッツカールトン、フェアモント、フォーシーズンなどのホテル・ブランドとも契約している。

 日本オフィス開設にあたり、マンダリン・オリエンタル東京でインハウスを中心とした旅行会社を対象に説明会を開催。来日したヘッドクォーターのマネージングディレクターであるイアン・クウォーターマイン氏は、日本のMICEビジネスの市場規模をおよそ10億米ドルから20億米ドル(約894億円〜1787億円)と考えており、「日本のビジネスは非常に大きなものを秘めている」とその潜在性への期待を示した。旅行業界については厳しい状況を踏まえた上で「MICEに関してはレジャーほど需要減がないのではないか」と見ている。日本市場では欧米と日本でのビジネススタイルの違いを踏まえたうえで、インハウスを通してアプローチをしていく予定。