タイ国政府観光庁、リカバリーキャンペーン実施へ−FAMや割引運賃など計画

  • 2008年12月26日
 タイ国政府観光庁(TAT)総裁のポーンシリ・マノハーン氏は「旅行業界関係者のみなさまへ」と題した文書を発表し、このほどのバンコクでの空港閉鎖による混乱について謝罪の意を表明するとともに、リカバリーキャンペーンに向けた取り組みを説明した。

 文書では、「二つのバンコク空港閉鎖により、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とし、現在は「空港での混乱は収拾し、各国の旅行者も通常通りタイで観光ができるように」なったことを紹介。混乱のさなかでは、観光スポーツ省やTAT、タイの旅行業界が一丸となって昼夜を問わず帰国支援にあたり、事態の沈静化とともに、いち早く空港の再開に着手したと説明している。

 現在は、新首相のもと、観光客および投資家の信頼回復に向け、リカバリーキャンペーンを展開するために動き始めていることを紹介。主要市場から観光客を呼び戻すための対策としては、特に旅行会社やメディアの招聘を検討しており、タイ各地の観光地が平常どおりであることを実際に体感してもらいたい考えを示している。また、タイの旅行業界も、視察旅行のほか、さまざまな特典や特別な航空運賃などを提供するために活動しているといい、「引き続き、タイは多様な観光素材を持つ国として、皆様をお迎えする準備があることを笑顔と共に世界に発信」していく方針を明示した。

 その上で、「今回の事態に対する皆様方のご対応およびご協力に、改めて感謝申し上げます」とし、「さらなるタイの観光業発展に向け、観光客の信頼回復およびビジネス関係の再構築を図るため、皆様方のご支援を心よりお願い申し上げます」と結んでいる。