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中国・四川省、地震からの復興を強調、豊富な観光資源の魅力をアピール

  • 2008年12月26日
 中国・四川省から四川省旅游局副局長の李永清氏らの代表団が来日、東京でセミナーを開催した。李氏は、5月の四川大地震の被害について、「深刻な破壊をもたらしたが、それは限られた地域であり、観光の基本的な部分では破壊を受けていない」と、主要な観光地には影響がないことを強調した。また、中国駐日大使館参事官兼総領事の許沢友氏も、地震の復興について「順調に進んでおり、観光名所や交通にはあまり支障が出ていない」と話す。復興状況については、九塞溝への陸路は整備中であるものの、空路での訪問は可能。ジャイアントパンダの保護区についても見学が可能となり、観光客が戻ってきているという。

 四川省は九塞溝、黄龍、都紅堰、峨眉山、楽山大仏といった世界遺産をはじめとした豊富な観光資源がそろっている。セミナーでは世界遺産やパンダをはじめ、東方の仏教文化の旅、映画「レッドクリフ」で話題となっている三国文化の旅、チベット族、攀枝花西昌といった多様なモデルコースを提案。李永清氏は「四川省は三国志の文化、人文的な観光要素、自然などたくさんの観光素材があり、潜在力は大きい」とアピール。四川省には2007年に前年比24.4%増の28.76万人の日本人が訪問していることから、四川省旅游局では日本を重要市場と考えており、旅行会社との連携を強化する意向を示し、「四川省に旅行にきてもらうのが最大の支援」と参加者に訴えた。

 なお、先週開かれた日中交流推進特別委員会において、来年3月より成都を皮切りに中国の各都市で植樹ツアーの実施が決定されており、JATAでは参加人数に関して限定はないことから、旅行会社に商品造成と送客を促していく考えだ。