カナダ観光局（CTC）はこのほど、カナダ・スペシャリスト・プログラム（CSP）をリニューアルしており、今後これを活用して業界への情報発信や関係強化を進める方針だ。これまでのCSPは難易度が高く、有料のCD-Rを購入して受講する方式であったのに対し、レベルを3段階に分け、無料のオンライントレーニングを実施。合格したレベルに応じてCSP向けのFAMツアーや、サプライヤーからの特典などを提供する。

　初級のサポーター・レベルはすでに開始しており、旅行業勤務者以外も受講可能。中級のアドバイザー・レベルは2009年9月か10月、上級のスペシャリスト・レベルは2010年半ばの稼動を予定しており、旅行業勤務者のみが受講可能だ。12月17日には新CSPのキックオフ・イベントを開催し、参加者に受講を呼びかけた。今後も、同様のイベントやクチコミ、商談会「KANATA」などを活用して受講者を獲得していく方針だ。

　CTCマーケティング・プロモーション・マネージャーのアンソニー・リッピンゲール氏は、年末までにサポーター・レベルのスペシャリストを300名に設定。また、「CSPはトレーニング・ツールであるだけでなく、コミュニティを作るためのものでもある」とし、メンバー同士の交流会などイベントを開催し、情報交換を促進するほか、日本語と英語に対応したメンバーサイトを立ち上げ、全世界の「カナダファン」たちと交流、情報交換できるようにするという。