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マカオ観光局、JATAと観光促進協力で調印−2009年は15%増の42万人めざす

  • 2008年12月18日
 マカオ観光局と日本旅行業協会(JATA)はこのほど、ビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)に関する協力確認書に調印、12月16日に文書交換式を実施した。VWCでは、マカオを2008年下期の重点デスティネーションとして位置付けており、今後、マカオの航空会社による首都圏空港への就航働きかけの支援、日本の地方市場でのマカオ観光促進活動の規模の拡大、マカオの日本人受入体制の整備、急速な開発が進む珠江沿岸地域を新デスティネーションとし、マカオをゲートウェイとした観光促進活動の展開などの取り組みを進める。

 マカオ観光局副局長のヘレナ・フェルナンデス氏は、「日本市場は非常に重要」と強調し、「VWCの重点デスティネーションに選ばれたことを誇りに思う。今まで以上に観光促進に力を入れていきたい」と意気込みを示した。観光局日本代表の榊原史博氏も「予算とマンパワーの許す限り注力する」と強調。また、JATA会長の金井耿氏は、「マカオは現在数少ない伸びているデスティネーションで、力強い味方を得られた」とし、VWC2000万人推進委員会委員長の佐々木隆氏も、「今後育てていけばリピーターも増える」と語った。


▽訪問者数が21%増の36.3万人の予想−滞在日数も増加

 マカオ観光局では、2008年の日本人訪問者数は前年比約21.1%増の36万3000人を見込んでいる。2009年の目標達成に向けたプロモーション方針としては、旅行会社とのパートナーシップの強化と、マカオ・モノツアーの増加、滞在日数の増加、マカオブランドの強化、VWCとの連携、さらに地方市場の取り込みもめざす。また、若年層への取り組みも始める方針で、若者との共同プロジェクトなどを企画し、商品化のヒントをつかみたいという。マカオの中国への返還10周年も有効に活用する方針。

 2008年には、例えばリピーターの増加を狙った「食彩グルメの街 マカオ」のキャンペーンや、マカオ国際マラソンのプロモーションなどに取り組んだ。グルメ、マラソンともに2009年も引き続き展開する予定で、マラソンはパッケージ化やインセンティブツアーの誘致、積極的なメディア露出などを実施し、2009年の大会では一般の消費者200名を集めたいという。規模も大きくはないため、マラソン初心者でも気軽に参加できる点をアピールしたい考え。

 また、2009年は引き続きFAMツアーやセミナーを実施していく。12月16日も、調印文書の交換式典に先駆けて、業界向けのインセンティブ団体ツアー・セミナーとマーケティング・セミナー、ワークショップ、メディア向けセミナーを開催している。