ヨーロッパ観光委員会（ETC）のオンライン・マーケティング・マネージャーのニコラス・ホール氏は日本市場について、「とても重要でユニークなマーケット」とし、他国とは異なるアプローチが必要と認識している。ETCでは昨年、日本語版サイトを開設しており、ページビューが順調に伸びているという。特に、同サイトでの滞在時間が1ユーザーあたり平均3分と長く「日本ではじっくり閲覧してもらっている」と説明。8月から10月末まで開催した消費者向けのフォトコンテストには約3000点の応募があり、「どの写真もレベルが高く、欧州旅行の需要喚起に大いに役立った」と、同サイトとコンテストの効果を評価した。

　今後は同サイトの携帯版を積極的に進めたい考えで、2010年をめどに開始する考え。その準備として、2009年は日本の携帯サイトやその使われ方などをリサーチする予定。また、日本では消費者が旅行を決める際に、旅行会社が重要な役割を果たしているとの考えから、2009年の第2、3四半期をめどに、主要旅行会社のヨーロッパ旅行商品の購入につながる機能をサイト上で展開する予定だ。