台湾交通部観光局はこのほど、台湾観光のイメージキャラクターにアイドルグループ「飛輪海（フェイルンハイ）」を起用し、若年層や女性層の需要喚起を進める。台湾ではこれまでも、アイドルグループ「F4」を起用してドラマの撮影やイベント開催などにより話題づくりに成功。12月10日、飛輪海とともに会見に望んだ台湾交通部観光局局長の頼瑟珍氏は、「飛輪海もイベント開催などプロモーションを予定しており、台湾観光の起爆剤にしたい」と強調した。

　台湾観光局では2008年と2009年を「旅行台湾年」と位置付けており、2008年には蒸気機関車の乗車体験プログラムや、1000人合同台湾足裏マッサージイベントなどを実施。2009年は、台湾グルメを前面に打ち出すほか、「養生健康旅行」のプロモーションを継続し、ドラマや映画と観光を組み合わせた「スター追っかけの旅」を提案する。イベントとしては、大晦日の台北101ビルでのカウントダウン、20周年を迎えるランタンフェスティバル、マッサージイベントなどを実施していく方針。飛輪海も2月15日にファンイベントを実施する予定だ。

　旅行会社に対しては、引き続きチャーター便の設定への補助やパンフレットサポート、クルーズ旅行やインセンティブ旅行での歓迎イベントなどの奨励プログラムを用意。また、外国人訪問者全体を対象に、100万人ごとの入国者に賞金をプレゼントするほか、トランジットで8時間以上台湾に滞在する旅客に、5名以上であれば半日観光ツアーを無料で提供する。1年を4つの期間に分けて、台北もしくは高雄のMRT一日無料乗車券や、観光テーマパークの入場クーポンなどを期間ごとにプレゼントするキャンペーンも実施する。

　なお、来日した飛輪海のメンバーは、「観光親善大使は初めての体験で大変嬉しい」と口を揃え、食事や人情味、観光スポットなどのプロモーションに尽力したい考えを語っていた。