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香港ディズニー、香港政観とMICEを強化、共催セミナー開催

  • 2008年12月9日
 ウォルト・ディズニー・ジャパンは日本市場に対するMICE誘致を強化する。すでにトラベルインダストリーセールス・シニアセールスマネージャーの久保雅司氏がMICEプログラムの担当者としての活動を開始しており、香港ディズニーランドでは5000名規模でパーク全園を貸し切ったインセンティブツアーをはじめ、880名でのアドベンチャーランド貸切など、日本からの中規模から大型グループを複数回受け入れている。

 久保氏は先ごろ香港政府観光局(HKTB)と共催したセミナーで、MICEで使用する最大の利点として、幅広い客層に対応できる施設の規模と種類、そしてディズニーによるブランドの付加価値をあげる。5000名の大型団体でも参加者のほとんどがキャラクターを認識し、親近感を持っている人も多い。また、施設としては2軒の直営ホテルとコンファレンス・センターを有し、パークの貸切を含めてさまざまな規模の団体に対応が可能で、「香港ディズニーランド・ホテル」で15名から600名の「ミーティング・パッケージ」を使った場合、会議室の半日使用とランチ、スクリーンとプロジェクターといった基本設備などで1名あたり約530香港ドル(約6400円)から。エンターテイメントでは、ディズニー・キャラクターとのミート&グリートが屋内で30分の場合、1キャラクター約5600香港ドル(約6万8000円)で可能だ。

 ウォルト・ディズニー・ジャパンは従来からMICE専門チームがあるが、デスティネーションともにMICEのセミナーを開催するのは初めてのこと。ウォルト・ディズニー・ジャパンのセールス・アンド・トラベル・トレード・マーケティング・ディレクターの渡辺元子氏は、「レジャー市場が下がっているなか、各方面の観光局や航空会社などがMICE市場に注目している。このなかでHKTBが専門組織を立ち上げ、香港でのMICEへの取り組みを強めた。弊社が流れに加わることで業界の活性化につながれば」と、さらなる需要拡大への期待を語った。