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VWC、出版業と連携、需要喚起に期待−地球の歩き方の新雑誌を後援

  • 2008年11月27日
 日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室は、ダイヤモンド社が12月4日に発売する新雑誌「地球の歩き方 海外旅行トレンド2009 今、こんな旅がしてみたい!」を後援する。VWCでは重点施策のメディア戦略の一環として、出版物との連携による旅の魅力の発信や需要喚起を検討しており、同推進室室長の澤邊宏氏は、「旅のトレンドを総合的にとらえて1冊にまとめた雑誌はなく、テーマに大いに賛同した」と、理由を説明する。後援の内容は、出版費用の1%程度の提供。編集内容の関与はないが、VWCのアピールを目的に、澤邊氏とフリーアナウンサーの中井美穂さんとの対談が収録されたほか、現在実施中のパスポートキャンペーンで、同誌を賞品として用意している。

 同誌では地球の歩き方が最も「旬」で「旅行者に行って欲しい」と考える旅先30ヶ所を厳選。同社が出版する220ほどの各誌の担当プロデューサーが「今一番押したい場所」を出し、そのなかから特色のあるもの、新鮮だと思ってもらえるものを選出した。例えば、スペインはバスクでのバルめぐり、オランダのアムステルダムはデザインの旅の“次の標的”として紹介する。このほか、巻頭特集では新旅行スタイルとして「自転車でめぐる、世界の街角」を掲載。別冊で在日の全観光局の推薦による「観光局がオススメする2009年の旅」も加えた。

 同誌を発行するダイヤモンド・ビッグ社取締役会長の西川敏晴氏は「低迷する現在の市場に一石を投じたいと思っていた。地球の歩き方として旅の提案をしたい」と、発行の目的を説明。また、編集統括を担当したマーケティング企画部長で編集長の弓削貴久氏は「選択した30の旅先のうち、誰でも5ヶ所から10ヶ所は行きたいところがあると思う」と自信を示す。

 同誌はウェブや携帯電話とのメディアミックスも実施。発売日と同時にホームページを立ち上げて読者投票を実施するほか、携帯電話にも公式ホームページを開設。動画なども配信する。今回が初刊となるが、来年以降は読者参加型やランキングなどの企画やその年の海外旅行の話題などを取り入れ、今までの海外旅行の考え方とは異なる新しさを打ち出していくことも検討している。


▽地球の歩き方 海外旅行トレンド2009 今、こんな旅がしてみたい!
定価:780円
体裁:A4変形/本誌140ページ、別冊28ページ
発行部数:10万部
特設サイト:http://www.arukikata.co.jp/2009/(12月4日オープン予定)