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フィリピン、「プチセレブ体験」で女性誘致−ミス・ユニバース日本代表も体験

  • 2008年11月25日
 フィリピン観光省(DOT)は、「プチセレブな休日」キャンペーンを展開し、セブ島への女性客の誘致をはかる。これは、フィリピンならではの贅沢な体験を提供することで、観光地としての魅力を高め、競争力を強化することがねらい。具体的な体験としては、高品質の食やエンターテイメント、ショッピング、スパ、ホスピタリティなど。11月21日には記者発表会を開催し、先ごろにセブで「プチセレブな休日」を体験してきたミス・ユニバース・ジャパンの美馬寛子さんと、ミス・ユニバース・ジャパンのファイナリストで女優の山口小夜さんが、集まった多くの報道陣に魅力をアピールした。

 フィリピンへの日本人訪問者数は、2008年1月から7月の累計では21万6000人で、「若干減少している」(DOT東京支局セクションチーフの横山泰彦氏)ところ。ただし、セブ島への訪問者数は増加傾向にあり、特にOLやアクティブシニア、ダイバーなどの層が増えている。キャンペーンでは、こうした傾向を背景に、女性客のさらなる拡大をめざす。旅行会社にはこのコンセプトに沿ったパッケージ商品の造成を働きかける考えで、セミナーの開催やブロシャー・サポートなどを検討しているという。

 美馬さんと山口さんは、4泊のスケジュールで、全37室全てがスイートのヴィラの「プルクラ」と「シャングリ・ラ・マクタンアイランド・リゾート&スパ・セブ」に宿泊。スパや伝統のヒロット・マッサージ、干潮時のみ現れる幻の島やカビラオ島を訪問する「アイランド・ピクニック」、波打ち際でのキャンドルディナー、ショッピングなどを体験した。美馬さんは「女性2人で行気安い場所ではない」と思っており、山口さんも「フルーツのイメージ」しかなかったものの、旅行後には「実際には女性同士で楽しめるものばかりで、イメージがガラッと変わった」と強調。例えばキャンドル・ディナーは「絵本の世界に来たようなロマンチックさ」(美馬さん)であったといい、物価も安いことから、学生や同世代の女の子に薦めたいと語った。

 これに対してDOT長官のジョセフ・デュラノ氏は、「お二人が体験したのは、セブで体験可能なことの30%程度」と語り、ボホール島やボラカイ島、パラワン諸島との組み合わせも紹介した。