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韓国観光公社、円高ウォン安で日本人を積極誘致−キャンペーンで10万人増を

  • 2008年11月5日
 韓国観光公社(KTO)は大規模な訪韓促進キャンペーンを展開する。これは、このところの急激な円高ウォン安を受け、外来客の誘致に大きな影響があると見込んだもの。1990年代の通貨危機の際にもキャンペーン展開により、1998年から2000年までの3年間に約77億ドルの観光収入を得ており、今回は2009年2月までのキャンペーンで前年度から訪問者数10万人の増加を見込む。

 キャンペーンは為替相場が円高ウォン安となり、日本からの訪問者に割安感が急速に高まったことを受けて展開する。年初の為替相場は100円あたり833ウォンのところ、10月29日には1445ウォンと円が急騰したことで、日本人の韓国訪問では特需を迎えることが予想されている。また、日本人の韓国訪問者数も9月までのところ、前年比1.3%増の166万人であり、為替相場の変化が激しくなりつつあった9月単月では4.3%増の19万3000人と堅調に推移しており、キャンペーンの展開でさらに弾みをつけたい考え。

 KTOは10月30日付けの朝日新聞において、ウォン安円高の韓国旅行の魅力を広告展開しており、11月にも主要新聞や地方紙において韓国旅行商品とともに広告展開をする。また、サイト上でも「韓国で500円で何ができるか」をテーマとして、食べ物や観光の楽しみを紹介する。