アリゾナ州、LA/フラッグスタッフ線就航で旅程に幅、7のテーマを提案

  • 2008年11月4日
 アリゾナ州から、同政府観光局の旅行業界マーケティング・マネージャーのヒルトン・フォッサーギル氏らデリゲーションが来日、メディア対象のランチョンを開催し、同州の観光に関する7つのテーマを提案した。同氏は「アリゾナは州立・国立公園に代表される自然やラグジュアリーなリゾート、ゴルフコースなど、バラエティ豊かな魅力がある。年間の晴天日が320日といわれており、年間を通じて楽しめるデスティネーション」と、魅力をアピールした。

 アリゾナ州を含むアメリカ西部5州政府観光局の日本地区代表の星野修氏は、最新情報の1つとして、ホライゾン航空(QX)のロサンゼルス/フラッグスタッフ線の就航を紹介。これにより、陸路でグランドキャニオンに行く場合、以前はラスベガスから5時間、フェニックスからは3時間であったが、フラッグスタッフからは1時間30分でアクセス可能となる。さらに、フラッグスタッフからはセドナまでは45分で到着するほか、メテオクレーターまでは35分、ナバホインディアンの居留地でもあるキャニオン・ディ・シェイ国立モニュメントなどの新観光地にも3時間30分で到着。星野氏は「フラッグスタッフを拠点にすることで、以前は途中宿泊が必要だった観光地にも行きやすくなる。旅程の幅が広がる」とアピールした。

 今回、このほか、テーマとして紹介したのは、グランドキャニオンを谷底まで踏破するトレッキングルート、ルート66を行くフライ&ドライブ、映画のロケ地、メジャーリーグ、セドナとサンタフェをつなぐクリスタル街道、ゴルフリゾート。従来の州立公園、国立公園の大自然を主目的とする旅行にとどまらないバラエティ豊かな旅程を提案した。


▽グランドサークルは今年も大きな伸び

 星野氏はアメリカ西部5州政府観光局の管轄のエリアについて、「10年ほど前からプロモーションを開始しており、成果がでている」という。例えば、昨年12月から今年末までインターネットゲーム「ファイブスターズ・アメリカ世界遺産5つの謎」を立ち上げ、観光促進キャンペーンを実施。ユニークユーザー数は9月末現在で443万6113人、ページビューは6253万7456PVに達しているという。メディアの取材も多く、露出が増えたことも観光客数増加に寄与しており、 現地のオペレーターによると国立公園が点在する「グランドサークル」について、日本人出国者が伸びなやむ今年も前年比50%増を取扱ったという。チャーター便の運航を検討する航空会社があることからも、旅行テーマのバリエーションの広がりと需要の強さがうかがえる。


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