日商の第1回観光振興大賞に京都商工会議所

 日本商工会議所は10月28日、第1回「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の受賞者を発表した。大賞には京都検定やオフシーズンの観光イベント京都・花灯路」を定着させるなと、地元京都の観光振興に寄与している京都商工会議所が選ばれた。そのほか振興賞に小樽商工会議所(北海道)と茅野商工会議所(長野県)、審査員奨励賞に7商工会議所が選ばれた。

 同賞は、観光庁の発足など観光立国への取り組みが本格化するなか、各地の商工会議所の観光振興活動を促進しようと今年4月に創設された。

 日商が全国516の商工会議所にイントラネットで公募し、24件の応募があった。

 京都商工会議所はご当地検定ブームのさきがけとなる京都検定の実施や、花灯路イベントの成功が評価された。

 花灯路は京都の東山や嵯峨嵐山一帯を灯りと花の路でつなぐイベントで、観光のオフシーズン対策として2003年にまず東山地区で始められた。3月中旬の10日間の開催で、観光客数は初年の71万人から5年間で128万人に増加している。

 嵯峨嵐山地区では05年から開始。12月中旬の10日間の開催で、こちらも観光客数は63万人から98万人に増えるなど、人気のイベントになっている。

 小樽商工会議所は運河やガラスを活用した市民参加型の地域づくり、茅野商工会議所は「脳トレツアー」の実施で全国的にも注目を集めた。

 表彰式は11月13日に鹿児島市で開かれる「全国商工会議所観光振興大会2008in南九州」で行われ、受賞団体には賞状のほか屋久杉を使った置時計が贈られる。


情報提供:トラベルニュース社