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豪ビクトリア州、スポーツ、イベントで需要促進へ−マラソン、サッカーなど

  • 2008年10月23日
 オーストラリア・ビクトリア州政府観光局は東京、名古屋、大阪で、旅行会社を対象としたワークショップを開催、各15分のアポイントメント制のワークショップに約50社が参加した。同州日本地区局長の永井泉氏は「消費者のニーズが多様化しているマーケットに対応した商品作りを効果的におこなうためには、現地の業者と直接交渉し、詳細情報を交換する場が大切」とし、今後も旅行会社向けの情報提供に関して、ニーズにあった対応をする方針を語った。



 さらに今後は、これまで展開していたガーデニングやクッキング、ワインナリーめぐりなど、地元の生活に根付いた同州の文化的な体験型素材に加え、マラソンなどのスポーツ、イベントを積極的にプロモーションし、旅行需要を促進する考え。同州のメルボルンでは、全豪オープンテニス、メルボルンカップ、F1オーストラリアグランプリなど世界的に有名なイベントをはじめ、1年を通して多くの催しが開催される。このうち、同州政府観光局ビジネス・ディベロプメント・マネージャーの高森健司氏は、メルボルンマラソンや2009年にメルボルンで開催されるサッカーW杯予選最終戦を活用していきたいという。特にメルボルンマラソンは毎年約2万人が参加し、この3年間で参加者が約3倍にも増えていることから、昨今の日本のマラソンブームにリンクしたい考えだ。また、2009年6月17日に予定されるW杯アジア予選最終戦は、日本対オーストラリア戦となっている。その日程にあわせて日本人観光客やメディアでの露出が増えると予測されることから、同観光局では「最終戦をきっかけに同州の認知がさらに高まれば」と、期待している。