HIS、海南島に日中合弁会社を設立、11月開始予定−日本発レジャー需要見込む

  • 2008年10月17日
 エイチ・アイ・エス(HIS)は上海航空(FM)グループの上海航空假期旅行社有限公司(上航假期)との合弁会社として「秀之旅(海南)国際旅行社有限公司」を、海南島に設立する。海南省に日本と中国の合弁会社が誕生するのは初めてのこと。昨年から準備を進めてきたが、このほど中国国家旅游局から経営許可を取得。営業開始は11月1日を予定しており、董事長には当初から準備に携わっていたHIS代表取締役社長の平林朗氏が就任、総経理にはHISアジア地区統括の原弘樹氏が着任する。資本金は500万元(約7358万円)で、資本比率はHISが80%、上航假期が20%。

 HISではレジャーとビジネス需要の多い中国への送客拡大に努めており、上海駐在事務所と、北京新日国際旅行社との業務提携による北京サービスセンターを展開している。海南島は近年、欧米のリゾートホテルもオープンするなど、アジアのビーチリゾートとして注目が高く、HISでは定期便での送客に加え、2006年からピークシーズンには日本各地から約20本のチャーター便を運航するほど力を入れていた。秀之旅(海南)国際旅行社では当初、海南島への日本発のレジャー需要のメインとする受入業務に専念し、今後は海南省在住の日本人を対象とした中国国内旅行にも取扱いを広げる。

 なお、上航假期は中国で国内旅行第2位の旅行会社。52拠点を有し、2007年度の売上は7億4000万元(約108億9000万円)であった。


▽秀之旅(海南)国際旅行社有限公司
英文名:H.I.S.(HAINAN)INTERNATIONAL TRAVEL SERVICE CO.,LTD.
資本金:500万元(資本比率 HIS 80%、上航假期 20%)
経営陣:董事長 HIS代表取締役社長 平林朗氏
     総経理 HISアジア地区統括 原弘樹氏


※訂正案内 (編集部 10月17日 10時15分)
訂正:3段落目。上海航空假期旅行社は中国における国内旅行で第2位であるため

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