イースタン&オリエンタル・エクスプレス、チェンマイの新旅程で満足度高める

  • 2008年10月14日
 イースタン&オリエンタル・エクスプレス(E&O)総支配人のリーサ・ラブレス氏が来日、現在のシンガポールからマレーシアを経由し、タイへ運航する鉄道旅行の需要動向やサービスなどを語った。主力とするシンガポール/バンコク間の運行以外に、バンコク/チェンマイ間、バンコク/ビエンチャン間を運行しており、このうちチェンマイは半日停車のところをほぼ1日の停車としたことで、各種のエクスカーションを楽しんでもらえるようになっているという。このエクスカーションのうち、特に人気は象乗りで、マンダリン・ホテルでの食事やスパ体験など、各種の個別手配も可能だ。また、飛行機と組み合わせたかたちも利用でき、旅程の幅も広がっているという。ラブランス氏によると、日本からの利用者は増えているが、リピーターも増加。全世界からの利用者も同様に推移しており、リピーターの期待に応えるねらいから、新たな旅程、滞在時間を組んでいるという。

 このため、新たなデスティネーションの開発には意欲的だ。例えば、カンボジアのシェムリアップは世界遺産として著名であるほか、グループ運営のホテルがあり、こうした地域への鉄道旅行の拡大もねらう。ただし、タイ/カンボジア間の鉄道路線は結ばれていない。このため、「チャンスをうかがいつつ、将来的にはカンボジアからベトナムへ抜け、中国へ行きたい」といい、メコン流域や東南アジアの将来的な拡大も視野に入れている。