教育旅行:ケアンズの受け入れ体制は万全

  • 2008年10月10日
ケアンズの受け入れ体制は万全
今こそ業界「共働」で、教育旅行誘致を


トロピカル・ノース・クイーンズランド観光局
チーフエグゼクティブ オフィサー
ロブ・ジェイソン氏


 ケアンズは家族向けのリゾートとして発展してきたが、2000年ごろから日本、中国、韓国からの教育旅行のデスティネーションとして、確実に人気を伸ばしている。その理由として、トロピカル・ノース・クイーンズランド観光局チーフエグゼクティブ・オフィサーのロブ・ジェイソン氏は2つの世界遺産、オーストラリアならではのアクティビティなど、教育旅行に適した観光素材に恵まれていることに加え、「最大の理由は、教育旅行の重要な役割である現地校との交流や、ホームステイのシステムが健全に機能しているから」と胸を張る。「ケアンズではコミュニティ全体が日本からの教育旅行を歓迎、受け入れる体制を整えている」と強調する。

 ただし、目下の懸念は、日本からケアンズへの直行便の数が減少したこと。特に西日本からの直行便がなくなることは、今まで順調に伸びてきた教育旅行のマーケットにとって大きな痛手と認識しており、これは日本の旅行業界にとっても同様のこととして、航空会社をはじめ各方面への運航の要請など、「今こそ業界が一体となって『work together』(共働)することが求められている」と語った。