シックスセンシズ・リゾート＆スパはこのほど、スパでの体験を前面に打ち出した新ブランド「シックスセンシズ・デスティネーション・スパ」を開設、プーケットに第1号のリゾート「シックスセンシズ・デスティネーション・スパ・プーケット」をオープンした。同社チーフ・マーケティング・オフィサーのレイモンド・ホール氏は、新ブランドを「ウェルネス・リゾート、またはヘルス・リゾート」と表現し、施設のソフトとハードの両方で心身の健康を実現できると強調。料金には到着時のカウンセリングとスパメニューを含んでいるのが特徴だ。

　プーケットでは1人1日2回の60分のトリートメント、リゾート内で栽培されたオーガニック野菜を使用した朝昼夜の食事などを含むほか、自宅でもヘルスケアを続けられるよう、帰国後でもセラピストへの相談を可能としている。　宿泊料金は「ヒル・プール・ヴィラ」の場合、4万9500バーツ（約14万3400円）から。各種の宿泊パッケージも用意し、例えば3週間「のボディー・コンフィデンス・21ナイツ」は60万600バーツ（約173万9900円）、カップルで受けられる「リアウェイクニング・ラブ・5ナイツ」は15万6750バーツ（45万4100円）で設定している。


▽日本市場は世界3位、旅行会社の取扱い多く

　ホール氏によると、日本人宿泊者数は現在のところ全体の約14％を占め、20％のイギリス、18％のドイツに次いで3位という。日本人の予約経路は80％がパッケージツアーをメインに取扱うホールセラーが中心で、顧客は富裕層が多い。今後はホールセラー経由の取り扱い規模を維持しつつ、それ以外の割合を5年内に40％程度まで引き上げたい考え。このため、先ごろは自社のGDSコード「GR」を取得したほか、6ヶ月以内をメドに日本語のウェブサイトを立ち上げる方針という。

　なお、シックスセンシズでは現在14軒のプロパティを運営中で、5軒が建設中、6軒がマネージメント契約を締結済で設計などを進めている段階。デスティネーション・スパも、今後3年内にプーケットを含めて合計6軒を展開する計画だ。