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インドネシア、視察旅行で治安の不安払拭めざす−地方空港就航にも前向き

  • 2008年10月6日
 インドネシア文化観光省はこのほど、インドネシア共和国文化観光大臣のジェロ・ワチック氏を団長とする観光ミッションの来日にともない、記者会見を開催、観光の現状を伝えた。2002年と2005年のバリ島でのテロ事件後は外国人旅行者数が減少したが、2007年には各国からの訪問者数が550万5759人とテロ前の2001年と比べても6.8%増と回復。そのうち、日本人訪問者数は41%増の59万4000人で、シンガポール、マレーシアに次ぐ第3位の市場となり、72%はバリ島で、21%はジャカルタを訪問している。08年の日本人旅行者数は67万人から70万人を目標としており、1月から7月までに11.3%増の30万人が訪問した。

 この状況を受け、来日したワチック氏は、「大臣が安全だというよりも、メディアが実際に現地の状況を見て伝えた方が信じてくれる」と、視察旅行の実施に積極的な姿勢を示した。また、来年は5年に1度の選挙の年であることから、会場からはデモや暴動が発生する可能性を懸念する声があがったが、「前回は平和に終わった。我々を信じてほしい」と訴えた。さらに今年7月に就任したバリ島の新しい州知事は元警察官であることを紹介し、今後のさらなる治安向上に期待が高まっているという。

 なお、日本/インドネシア間のアクセスについて、現在は東京、大阪、名古屋発の路線があるが、ワチック大臣は先ごろ広島市長と会談したことを明かし、需要があれば広島/バリ線などの地方空港の就航も計画したいとの考えを示した。


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