Marriott Bonvoy

マカオ観光局、旅行を好む層や記念旅行を中心に継続して訪問者の増加に取り組む

  • 2008年9月26日
 マカオ観光局は9月19日にメディアミーティングを開催、今年の日本人訪問者数を前年比20%増の35万人の達成をめざし、宿泊施設の整備が進むことを踏まえ、滞在型の旅行を提案していく。また、日本人訪問者の増加を継続するねらいから、経済不安の影響を受けずに所得が安定する層、旅行がライフスタイルの一部になる層、卒業旅行など記念旅行を目的とした学生の3セグメントをターゲットに設定して活動する。レジャーマーケットを重視し、マカオ独自の歴史と文化をイベントや食事などを通して伝えていく。11月にはF3のマカオ・グランプリ開催が契機となり、さらに多様化した訪問者層の開拓と、訪問者数の増加に期待を寄せている。

 訪問者数の増加と共に変化が見られるのが、日帰り旅行者の減少と、それにともなう宿泊者の増加だ。昨年、日本人の滞在者の割合は55.2%であったが、今年1月から7月までのところ60.2%と、前年から5%ポイント増加しており、滞在型の旅行が定着しつつあるという。日本の平均滞在日数は海外市場に比べて1.89泊と長いため、今後も日本市場を重視、滞在型旅行のできるデスティネーションをアピールした。現在、マカオ観光局は「マカオで一週間」をキャッチコピーに旅行会社に対して商品造成を提案しており、マカオが滞在型のデスティネーションであることを印象づけ、認知の向上に努めている。こうした滞在を支える新たなホテルの建設も進み、2年以内に新たに24軒をオープン、5軒のホテルをリノベーションすることから、新たに約3万9000室を提供できるようになる。

 さらに、玄関口となるマカオ国際空港の拡張工事が進み、マカオ半島とタイパ島をモノレール(LRT)で結ぶ計画もある。マカオと香港、珠海地区を高速道路でつなぐ構想もあり、完成すれば香港国際空港からマカオまで約20分で到着できるようになり香港、マカオ間のアクセス向上も見込まれているという。


※訂正、修正案内 (編集部 9月26日 10時25分)

訂正:タイトル部分の名称
前 タイトル部分:マカオ政観
 ↓
後 タイトル部分:マカオ観光局

訂正:マカオ・グランプリの名称
前 「11月にはF1のマカオ・グランプリ開催が契機となり、・・・」
 ↓
後 「11月にはF3のマカオ・グランプリ開催が契機となり、・・・」