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ハワイ、議論から行動へ、来年5月に検証−セミナーで50周年をアピール

  • 2008年9月25日
 第2回日本ハワイ観光協議会(JHTC)が都内で開催され、航空、マーケティング、受け側のサービス、MICEの4テーマに分けた分科会の議論を踏まえたアクションプランを取りまとめた。訪問者数や消費額などの数値目標は、ハワイ州観光局(HTJ)の役割とし、具体的な行動計画を議論したことが特徴。来年5月19日にホノルルで開催する第3回JHTC会議には、アクションプランの進捗状況を報告する。このアクションプランの詳細は明らかにはなっていないが、航空ではハワイ側が空港の整備計画を進めており、空港内の動線の改善、旅行会社側は定期便を利用した商品造成や地方の活性化などを議論したようだ。また、マーケティング面ではハワイ州が来年に「州」となって50周年を迎えることを記念した取り組み、ロングステイやウェディングの取り組みについて検討した。


▽セミナーでHTJが来年の「50周年」をアピール

 ハワイ州観光局(HTJ)は9月22日、各島の観光局や関連企業22社・団体が出展、東京の旅行会社約190名が参加して「ハワイワークショップ2008」を開催した。今回のワークショップは、出席した旅行会社に最新情報を伝えることを目的に、出展する企業がテーブルを順番に周り、各テーブルの参加者に5分間ずつプレゼンテーションをする新しい形式を採用した。

 セミナーの冒頭に挨拶したハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)プレジデント&CEOのレックス・ジョンソン氏は、アートギャラリーをめぐる「ファースト・フライデー」やハワイ産の地元の新鮮な食材を使う料理教室など、「日本人は常に新しい発見を求めている」ため、新しいアクティビティの人気も高いと紹介する。こうした背景を踏まえ、今年はこれまで知られていないハワイでの過ごし方、アクティビティを紹介する「So Much More Hawaii」キャンペーンを展開しており、今後も継続的に、旅行者を満足させる多彩な素材が揃うデスティネーションとして、であることを伝えていきたいと意気込みをみせた。

 来年はハワイがアメリカ50番目の州となり50周年を迎えることから、「My Anniversary Hawaii」をテーマに、様々な記念旅行に訪れてもらうことをめざしたプロモーションを進める。主に3つの旅行の需要喚起を計画しており、「はじめての家族旅行」として赤ちゃんと共に親子や三世代でのはじめての海外旅行、ウェディングやハネムーン、カップルの「ふたりの幸せ旅行」、結婚の周年を祝う「大人の思い出旅行」を軸に展開。また、「ハワイ50選」と題し、記念旅行で訪れる際に適した50の場所と、その過ごし方を提案する。

 日本旅行業協会(JATA)のビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)2000万人推進室長の澤邊宏氏は、「ハワイは海外旅行の生命線」であり、「(ハワイ州50周年という)節目の年に、再び成熟したマーケットであるハワイを見直し、旅行会社がその魅力を再発見して商品をつくる。その魅力を消費者に伝え、訪問者の増加につなげて欲しい」と述べた。