Marriott Bonvoy

メルコスール観光局、ツアー造成会社数が増加傾向、イベントでアプローチへ

  • 2008年9月25日
 メルコスール観光局がプロモーションする、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの各国から観光関連のデリゲーションが来日し、記者会見を開催した。2007年に各国を訪れた日本人は、アルゼンチンが前年比0.9%増の1万9435人、ブラジルが15%減の6万3381人、パラグアイが9.5%増の3685人、ウルグアイが11.5%減の2507人で、合計では11%減の8万9008人と減少。ただし、会見で日本市場の現状を説明した同観光局局長のラエルシオ・ブランコ氏は「旅行客の誘致は、航空会社が大きなファクターになる」とし、今年6月に復便した大韓航空(KE)のロサンゼルス経由ブラジル線や昨年下期に就航したエミレーツ航空(EK)のサンパウロ線を紹介。「メルコスールへのアクセスが増えている」と今後の訪問者数の増加に期待を示している。

 メルコスール観光局では今後、日本人の訪問者数を毎年約20%増、2010年に17万2000人を目標に掲げており、それに向けた日本発のパッケージツアー造成を促す。メルコスールへのパッケージツアーを造成した旅行会社数は、2007年上期は24社、同年下期は29社、今年上期は30社と着実に増加している。「ホテルや航空会社を入れると、メルコスールに関わりを持つ会社は100社超が携わっている」と、日本の旅行業界でのプレゼンスが向上していることを強調する。今年中にも、旅行会社とそのVIP客を招待した「カルチャーナイト」や、「メルコスールアワードナイト」としてツアーを造成した旅行会社に感謝する会を開催するイベントを計画しており、業界との関係強化をはかる。また、日本語での販促資料やDVDも作成し、旅行会社の送客に向けたサポートにも努める。