日本旅行業協会（JATA）主催の「JATA世界旅行博2008」が9月19日から21日かけて開催、前年比2.2％増となる10万9391人で、過去最高の人数が来場した。20日を除く2日間はあいにくの空模様にもかかわらず会場内は多くの人で賑わい、特に21日は強い雨足にもかかわらず、場所によっては通常のペースで歩くのが困難に感じるほどの混雑ぶりで、海外旅行に対する一般消費者の関心の高さを確認できた。日にちごとに比較すると、旅行業界・報道関係者向けの19日は2.8％増の2万680人、一般向けは20日が2.3％増の4万6802人、21日が1.7％増の4万1909人となっており、3日間とも晴天であった昨年を上回る結果となった。

　会場は各ブースのプレゼンテーションで盛り上がっていたが、特に人気が高かったのは料理の屋台。ハワイや、エチオピアなどの珍しい料理や、日本の国内ホテルのシェフによる料理に舌鼓を打ったり、ドネルケバブや現地のビールを売っていたガーナ料理の屋台では、日本語の上手な明るいガーナ人との会話を楽しむ来場者の姿も見られた。また、ステージのショーも、開始時間の前から並んで座席を確保する人が多く、開始時間前に席が埋まっているショーも多かった。旅行会社のブースでは、旅行セミナーなどのイベントを開催しており、こちらも盛況であった。

　なお、会場は1フロアにすべてがまとまっており、上下の2フロアに分かれていた昨年よりも移動が楽なだけでなく、会場の熱気がより一層伝わりやすいメリットもあったようだ。ただし、エリアによって人の流れの強弱ができてしまっている、との指摘もあった。


▽JATA世界旅行博2008来場者数
（日付／業界・プレス関係者／前年比／一般来場者／前年比／合計／前年比）
9月19日（金）／2万680人／2.8％増／−／−／2万680人／2.8％増
9月20日（土）／9694人／2.5％増／3万7108人／2.2％増／4万6802人／2.3％増
9月21日（日）／8933人／1.5％増／3万2976人／1.8％増／4万1909人／1.7％増
合計／3万9307人／2.4％増／7万84人／2.0％増／10万9391人／2.2％増