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アブダビ、09年に観光局設置へ−エティハド航空も成田就航に向け交渉継続

  • 2008年9月22日
 アブダビ政府観光局は、2009年第1四半期をメドに日本事務所を開設する。同観光局コーディネーター・ドメスティック・プロモーションのモハメド・アル・マラー氏によると、現在は複数の広報代理店と交渉しており、「数ヶ月内に詳細が決定する」見込みだ。予算の規模は未定で、「我々が必要な全ての事柄にかかる費用を支払う」と説明。現在は消費者向け、旅行会社向けともにプロモーションなどの活動を実施していないが、観光局開設後にはセミナーやキャンペーン、パンフレット制作、広報活動、FAMツアーなどに積極的に取り組む方針。

 アブダビでは、ルーブル美術館とグッゲンハイム美術館の誘致など、80件以上の開発プロジェクトが進行中だ。例えば、世界初のフェラーリのテーマパークなども建設予定という。日本市場では、一般旅行者のほか、MICEや富裕層など特定マーケットもターゲットに設定。打ち出すテーマとしては、アラビアン・アドベンチャーやデザート・サファリ、シティ・ツアー、クルーズなどを考えているという。

 なお、アブダビを拠点とするエティハド航空(EY)の日本就航に関しては、8月末に開催された日本とアラブ首長国連邦との航空当局間協議で合意を得られず、継続協議となっている。アル・マラー氏は「交渉は来月まで続くが、是非とも成田空港に就航したい」とした上で、2010年の首都圏空港の再拡張を待たずに就航できるよう交渉を続けていく方針を示した。


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