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シンガポール政観、クリスマスイベントや総合リゾート開業で誘致を図る

  • 2008年9月16日
 シンガポール政府観光局(STB)は9月12日にプレス懇親会を開催し、プロモーションとしてクリスマスイルミネーション、マリーナ・ベイ・サンズのオープンで誘致を図り、日本ではシンガポール料理店の認定制度を通じて需要を喚起していくという。

 11月15日から来年1月2日まで開催するクリスマスイルミネーション「クリスマス・イン・ザ・トロピックス」は今年で25周年を迎え、テーマはお菓子をモチーフにした「スイート・クリスマス in シンガポール」に設定。日本人に馴染みのない温暖な気候の中でのクリスマスを楽しめるよう雪のような飾りなどを用いて工夫している。12月25日を除く期間中は、旅行者を対象とした無料の二階建てオープンバスが運行する。

 5億シンガポールドル(約374億2000万円)を投資した「マリーナ・ベイ・サンズ」はシンガポールで初めてのカジノを含む総合リゾートで、来年オープンする。ホテル上部には1ヘクタールの空中庭園「スカイガーデン」を設置、1万5000人規模の国際会議で使用可能な施設や初のアートサイエンスミュージアムが完成する予定だ。

 また、セントーサ島の開発計画「リゾートワールド・アット・セントーサ」では、ユニバーサルスタジオ・シンガポールは24のアトラクションのうち16がシンガポール用に新たに設計。アクエリアス・ウォーターパークや大型水族館のマリンライフパークなども設置され、ホテルは6軒で1800室以上あるという。大型のファミリーデスティネーションとして2010年に開業する予定だ。

 STBは日本で昨年7月から、シンガポール料理店の認定制度「シンガポール美食発見!」を開始し、料理を通した需要喚起にも着手。このほど新たに認定した「シンガポール・シーフード・リパブリック」をあわせ、現在のところ5店を認定。認定店はSTBのウェブサイトで紹介し、店舗にはシンガポールのガイドブックや資料を設置するという。

 STB北アジア局長のポール・タン氏は、「昨年の日本人訪問者数は59万4000人で、今年は昨年同様もしくは微減になる」との見込み。例年8月に好調のファミリー層が伸び悩んでおり、下期は上記イベントを通じて訴求する考えだ。また、「毎年2万人ほどが訪問する修学旅行マーケットも重要」としつつ、燃油サーチャージ額の高騰による海外旅行手控えを予想し、「来年はチャレンジの年になる」と述べた。