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南フランス、ピカソの特別展に合わせた旅行を提案−アトリエや墓を限定公開

  • 2008年9月11日
 プロヴァンスとコート・ダジュールなど南フランス地方からこのほど観光ミッションが来日、2009年に開催されるピカソの特別展に合わせた旅行を提案した。ピカソと南フランスのつながりは深く、アヴィニョンやメネルブ、アンティーブ、サン・トロペ、カンヌ、アルル、ムージャンなどゆかりの地が散在している。ピカソの作品を常設展示する美術館も5館あるほか、絵画や陶芸などのプログラムも充実。ピカソ以外にもセザンヌやルノワール、マティス、ゴッホなど多くの芸術家にインスピレーションを与えた土地として、もともと日本人に人気の高い南フランス地方で新たに芸術のテーマを打ち出す。旅行会社向けのセールスキットも作成、観光ミッションのセールスコールでは強い興味を得られたという。

 特別展は、2009年5月25日から9月27日までエクス・アン・プロヴァンスのグラネ美術館で開催される「ピカソ−セザンヌ展」と、3月27日から6月28日までアンティーブのピカソ美術館で開催される「ピカソ1945−1949:再生の時代」の2つ。「ピカソ−セザンヌ展」は、ピカソが多大な影響を受けたセザンヌの作品と一緒に展示するもので、ピカソの作品は約70点、セザンヌは約30点展示。またアンティーブでは、約150点を展示する。日本でも、今年10月4日から12月14日にかけて六本木の国立新美術館とサントリー美術館で「巨匠ピカソ展」が開催されるため、相乗効果もねらう。

 さらに今回、「ピカソ−セザンヌ展」の開催期間に合わせて、ピカソが住んだ「ヴォーヴナルグ城」が初めて一般公開される。アトリエや未公開の壁画、墓などを見ることができるため、希少性もアピールできる。城からは、敬愛するセザンヌが好んで描いたサント・ヴィクトワール山を正面から眺めることができる。

 なお、特別展を組み込んだモデルコース「パブロ・ピカソのルート」も設定。アヴィニョンからゆかりの地を巡りつつヴァロリスに向かう5泊6日のコースで、アヴィニョンの法王庁や「フランスで最も美しい村」の一つに認定されたメネルブ、アルルのレアテュ美術館などを訪れるほか、最終日にはピカソ美術館で「戦争と平和」を鑑賞する。このコースは4ツ星ホテル利用の場合、朝・夕食と見学・鑑賞料などを含めて、1人あたり1049ユーロ(約15万8500円)で受け付ける。