観光活性化フォーラム
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HEJ、埼玉県への訪日外客向け商品を販売開始−体験型で訴求し目標は1000名

  • 2008年9月10日
 エイチ・アイ・エス・エクスペリエンス・ジャパン(HEJ)と埼玉県外客来訪促進計画推進協議会は、外国人向け旅行商品「True Japan」について、来年8月31日までの約1年間に1000名ほどの集客をめざす。同協議会は昨年3月に策定された埼玉県外客来訪促進計画に基づき設立したもので、HEJに「YOKOSO!SAITAMA」事業として外客向け旅行商品の開発などを委託、ツアー参加者を含め2年後の2010年までに25万人の誘致を図る。HEJ代表取締役社長の野々山桂氏は、「埼玉には知らなかった日本の魅力がある」といい、ブランド名を「True Japan」に決定した経緯を説明。2006年は訪日外国人のうちの約60%にあたる約420万人が東京を訪問しており、この商品では東京を訪問する外国人観光客を主なターゲットとし、42コースのツアーの販売を開始した。設定したツアーについて野々山氏は「毎日催行するツアーではなく、祭りなど年に1度しかできない体験を素材としたツアーが8割」といい、「大型バスで毎日催行するツアーとは違い、埋もれていた素材を活用した今までにない商品を提供する」と自信を示した。

 HEJは埼玉県外客来訪促進計画の促進地域として立候補した16の市町村の素材を季節ごとの商品造成に活用、年内には50コース、来年8月末までに60コースに増やしたいという。全ツアーに英語の通訳案内士が同行し、川口オートレースの特別観覧席や秩父夜祭りの桟敷席など、市町村と協力して通常では用意できなかった要素を盛り込んだ。また、ほとんどが週末に開催するツアーのため、「日本に住む外国人やビジネス渡航の外国人客にも提案したい」と意欲的だ。また、野々山氏はホールセール展開も視野に入れ、「埼玉の商品が(インバウンドでは)これまでほとんどない。各社で販売してもらいたいと考えており、その方が集客効果が見込める」と説明した。


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