Marriott Bonvoy

英国政府観光庁、ロンドン五輪を契機に20億ポンドの観光収入を見込む

  • 2008年9月5日
 英国政府観光庁(ビジット・ブリテン:VB)は9月4日にメディア向けのワークショップを開催、2012年のロンドンオリンピックを控え、「観光業として 20億ポンド(約3855億5220万円)の臨時経済効果を見込む」とした。多数のメディアが訪れる機会をいかし、露出の増加によりイギリス全土の魅力をアピールする。


▽ロンドン観光局

 ロンドン観光局によると、2012年のロンドンオリンピックに向けてロンドン市内のホテル客室数は1万2000室増加する予定だ。大英博物館やオックスフォードストリートから近い4ッ星ホテルの「ラディソン・エドワーディアン・ブルームスべリー・ストリート」は来年1月にリニューアルオープンする。また、「ザ・サボイ・ホテル」は来年6月に、全面改装が完了、新たに2つのレストランもオープンする。このほか、来年のヘンリー8世即位500周年や2010年のセントポール大聖堂300周年など、記念イベントが多数開催される。今年8月には新たな博物館「リプリーのウソのようなホントの話!」がオープン、奇妙な品だけを集めた。


▽コッツウォルズ観光局

 コッツウォルズ観光局によると昨年、コッツウォルズで最大となる220室を備えた4ッ星ホテル、「コッツウォルズ・ウォーター・パーク・フォー・ピラーズ・ホテル」が新たにオープンした。現在最も大きいホテルとなり、これにより団体やグループ旅行の受入も可能となった。

 コッツウォルズ観光局マネージャーのクリス・ディー氏は、「消費者に何ができるのか伝わっていなかった」として、四季ごとの魅力を伝える資料を作成。約400年前から続く春のコッツウォルズ・オリンピックは、現在のオリンピックより歴史が古くコッツウォルズ周辺の街同士が競うという。夏はバラやラベンダー、ラズベリーなどの花が満喫でき人気のシーズン。秋は紅葉の中のウォーキング、冬はクリスマス・マーケットなど、季節を感じる魅力を伝えた。コッツウォルズで有名なマナーハウスのひとつ「ローズ・オブ・ザ・マナー」では、「日本人宿泊者数は全体の15%で400人ほど」とし、「日本のスタイルではなくイギリスの雰囲気やスタイルを満喫してもらいたい」と話し、アフタヌーンティーではチョコレートやオーガニックなど豊富な種類を用意した。


▽ビジットスコットランド

 ビジットスコットランドは来年、スコットランドの伝統民族祝典である「Homecoming Scotland2009」を開催する。これは、2009年7月25日、26日に開催するもので、詩人ロバート・バーンズ生誕250周年を祝い世界中からアイルランド氏族が集まるイベント。メインとなるのはグラスゴーで開催する音楽イベント「ケルティック・コネクション」で、地元だけで3万人以上の訪問者を期待しているという。

 さらに、今年5月には日本の旅行業界用ウェブサイトを新たに開設、5つのカテゴリーに分けた教育プログラムも設置した。全世界では既に3000人以上が登録しており、今後、日本に向けた同サイトのプロモーションを展開していく予定だ。


▽スコットランド観光専門家用ウェブサイト
http://www.scotsagent.jp


※記事の一部を誤って掲載しておりました。訂正し、お詫びいたします。 (編集部 5日 午後2時50分)