求人情報
Marriott Bonvoy

ニュージーランド政観、ウォーキングは継続、ラグジュアリー市場を開拓

  • 2008年8月29日
 ニュージーランド政府観光局(TNZ)の日本局長のジェイソン・ヒル氏は、8月28日に開催したワークショップ「KIWI LINK JAPAN」で、「ウォーキングを継続して訴求し、新たにラグジュアリー市場を開拓する」と今後の方向性を示した。

 今年の日本市場のテーマでもあるウォーキングでは、体験するプロモーション「KIWI WALK」と称して散歩道、ショートウォークの2つに分けて紹介。散歩道は、クライストチャーチで季節の花を眺めながらの街歩きなど、2時間以内で歩く比較的平坦なコース。ショートウォークは映画「ナルニア国物語」に登場した奇岩のあるカセドラル・コーブなど、ウォーキングシューズで行くようなコースなど計10コースを用意。すでに、日本旅行やHISなどでは下期商品にウォーキングを取り入れているという。TNZでは今後2、3年続けて定着させ、日本人に合ったコースを増やしていく。

 一方、新しいターゲットとして、ラグジュアリー層に取り組む。日本人訪問者数の減少に歯止めをかけるべく、景気の影響が少ない客層に焦点をあて、質の高い旅行を提案して集客するねらいだ。ヒル氏は「日本人にとってリゾートはビーチのイメージが強いが、手付かずの自然が残る山奥の隠れ家のようなリゾート地がニュージーランドにある」と新しいリゾート・デスティネーションとしての期待を語った。今年6月にはアジア・ラグジュアリー・トラベルマートに初めて参加し、日本人のバイヤーの反応も良かったという。来年には日本にラグジュアリー市場向けの商材を持つサプライヤーを招きワークショップを開催する予定で、積極的に展開する予定。

 なお、今年の日本人訪問者数は前年比11.3%減の10万8000人になる見込み。来年は3つのインセンティブツアーが決定しており計2500名渡航することを含め、「来年は10万人を維持したい」考えだ。


▽関連記事
現地レポート:ニュージーランド ロトルア マオリ文化が息づく北島(2008/08/22)

インタビュー:ニュージーランド政観日本支局長 ジェイソン・ヒル氏(2008/06/18)