JTB、九州ロングステイ実証実験の対象地域を拡大−200名800泊めざす

  • 2008年8月19日
 ジェイティービー(JTB)は、2006年以来続けている「おとなの長旅・九州」の実証実験を今年は8地域12地区に拡大して実施する。モニターツアーの対象地域と集客人数は、第1回が5地域で47名、第2回が8地域で91名となっており、今回はリピーターの増加も見込んで200名で800人泊をめざす。対象地域は、別府や阿蘇のほか、朝倉や高千穂、五ヶ瀬などを新たに加えた。滞在プランは、例えば別府では「リバイバル新婚旅行」、山鹿では「八千代座と大正ロマンを体感」、綾では「有機栽培の食と農に触れる5日間」など、合計27プランを設定した。料金は昨年と大きく変わらない予定で、昨年は2万円台から設定し、3万円台が多かった。

 これまでの2回では、参加者ごとに異なる希望や興味に対する体験プログラムの内容など、さまざまな課題が見つかっているという。例えば陶芸のプログラムでは、陶器を作ることが目的の場合と陶器を作る仲間を見つけることが目的の場合もあった。現在はこれらの課題を踏まえてプランの最終調整をしている段階という。プランの内容は今後ウェブサイトで発表していく予定。

 また、JTB九州では、7月9日にJTB九州代表取締役社長の水嶋修三氏が代表となり、「おとなの長旅・九州」コンソーシアムの設立総会を開催。ロングステイを今後の九州観光の重要な取り組みと位置づけ、積極的に自治体との連携を進める方針。コンソーシアムには、JR九州やイデアパートナーズ、九州じゃらん、九州運輸局、九州観光推進機構、自治体が参画している。


▽「おとなの長旅・九州」実証実験2008年度対象地域
朝倉、別府、竹田、阿蘇、山鹿、西海(佐世保、波佐見、平戸、小値賀、上五島)、綾、高千穂、五ヶ瀬